ストレリチア秘話No.860 ストレリチア性格の二面性

梅雨のおかげでストレリチアの生育も順調です。でも、欲張って肥料を多くやり過ぎた3年生の苗に新芽が黒変する障害が数本現れました。肥料の量が最適とやり過ぎの瀬戸際だったのです。

 ストレリチアは一人前になれば有機質肥料であれば、多すぎても耐えられますが、未だ3年苗の若さでは障害を受けてしまうのです。しかし、このようなことは私のような苗の養成を仕事とする場合に起きることで、一般の人々は出来上がった一人前の株を手にするわけですから関係のないことで、何ら問題になりません。

 このようにストレリチアであっても年齢によって強さが違う二面性があります。ですから、どちらを取り上げるかによって表現が逆になってしまうのです。肥料についてばかりではありません。まだ、いろいろな場面で起きてくるのです。温度、日照、病虫害など多くの場面でストレリチアは強い植物として表現されますが、それは一人前に出来上がった成株についてであって、若い株や幼苗は違うのです。これはわきまえておかなくてはなりませんが、まあ、そんなに難しいことではありません。