ストレリチア秘話No.863 ストレリチア の価値と価格が比例していないこともあります

この内容は、まだ公表には早いのですが、現在、インターネットに掲載されているのは「秘話 400号」ですから、この「863号」が載るのは1年から2年後になるでしょう。それくらい遅れてくれれば仕方ありません。

 私はストレリチアの優秀品種の解説を時々していますが、その都度、困ったな、と思うことがあります。それは、その品種の価値と価格が釣り合わないことが少なくないことです。

 価格は経済的事情で決まりますから、そのときの情勢が関係してきます。

 たとえば、「ゴールド A」や「マンデラスゴールド」は原種でもあり、ゴールド クレストの親株としての実績からも十分な価値があるのですが、手に入れやすい価格になっています。それは、私が手がけてから長い年月で数が増えたからなのです。これを価格だけで評価するのは間違いです。代って、「オレンジ プリンスザキング」や「ゴールドクレストザキング」は残り一株になってしまったので数年後、株分け出来るまで入手不可能です。価格は関係ありません。実は最高に美しい花の「エンペラー」があるのですが、数に余裕があるので、驚く程の価格になっていません。私は訂正しなければと思っています。

 まだ他にも株分けするまで出せない品種がいくつもありますが、価格はついていません。

 私からみると、この中でバランスのとれていないものは有利なチャンスだと思っています。ストレリチアにも色々あるのです。