ストレリチア秘話No.866 しとしとと降る雨が恋しい水やりの難しさ

 2024年の夏は雨が多くて水やりは楽でした。それでも鉢植えは雨の合間には水やりは欠かせません。冬の水は生かす意味だけでよいのですが、夏は成長期ですから水の果たす役割は大きいので、それだけ気を使います。

 ストレリチアは水は少なくてすむので水やりは楽な植物ですが、それでも理想的にやろうとすると難しく、何年経っても容易ではありません。今年の我が家のストレリチアは植え替えて2年目が多く、用土が固く締まってきていますから、なかなか水を吸ってくれません。用土は新鮮さの度合いで、水の吸い方、保ち方が変るのです。これが水やりを難しくさせる原因の一つです。

 土は古くなって硬くなると、一回や二回、水をかけてもぬれません。水の道を通り抜けるだけで途中を湿さないのです。ストレリチアのように一旦は乾かす植物では必ず起きる現象です。だからといっても土は湿さなければならないので扱いに苦労するわけなのです。

 そこで仕方なく何回も水やりすることになるのですが、人のやることは不十分なことが多く、とても雨には敵いません。その雨も、シトシトと長く続いてくれる方が効目があるのです。こうなるとストレリチアは長雨を嫌う、などといってはいられません。普段、やれないことの始末をつけてくれるのですから有り難いのです。

 このようにストレリチアの望むだけの水やりが出来れば一人前ですが、私などは未だに慌ててやる有様ですから、そう簡単に出来ることではないようです。