「ストレリチアとは、いったい、どんな植物なのかを究めたい」これが私の終生のテーマです。
それなのに、水やり一つ、未だ、中途半端でわかっていません。外の置き場に出したジャ、シセアゴールドの20鉢が続いた雨の影響で育ちが良くなったので、これは、今まで水やりが少なすぎたのか、と慌てて水やりの回数を増やしてみたり、種子の発芽が1ヶ月に近くなっても顔を見せないのでハラハラしたり、と、まだまだ至らないことの連続です。折角、出てきた初花の優秀花が、じつは不稔性だった、などと思う通りにならないことも多く起きてきます。ストレリチアは頑固で、なかなか、いうことを聞いてくれない、と思っていましたが、実は敏感に反応しないだけであって、人の栽培の仕方が大きく影響するのです。やはり、仇、おろそかな対応をするわけにはいきません。
それでも、なかなか、期待通りにならないのがストレリチア栽培ですが、本人は過小評価していても、周囲からみれば、案外、順調にみえるかもしれません。とにかく、ストレリチアが無事に育ってくれていることだけでも良しとしなければならないでしょう。今まで本性の100%を究めることを目指してきましたが、そこまで、やれなくても、ほどほどで良いのだ、との心境になってきています。巾広い度量こそがストレリチアの特性だと気がついたからです。60点で合格なら、せめて80点ぐらいの生育なら満足してもいいではないでしょうか。私の辿り着いた心境です。
