ストレリチア秘話No.868 ストレリチア の選定 評論でなく現実として

 ストレリチアを評論するのではなく、現実に選ぶとなると決定しなければならないので重大事となります。その場合、何を考慮すべきかを問題にしてみましょう。一口にストレリチア(この場合は無茎種)といっても一様ではありません。3種に分れて、それぞれに特色があるのです。

1, レギーネ

 一番、基本的な種です。花の鑑賞を第一にするなら選ばないわけにはいきません。葉も大きく、場所をとりますが、どこでも似合います。栽培の歴史が長いので優秀品種に事欠きません。選ぶのに骨が折れるほどあります。それだけに選び方が評価されますから安心できません。花色はオレンジと黄色がありますが、黄色は新しいだけに品種は豊富です。

2,ジャンセア

 厳しい環境に適応するために葉を失ったのでスッキリした姿が特徴です。変った姿が人目を引きますから、この姿が第一条件です。花はやや小さく、花立ちも少なめが多いようです。現代建築によく似合うと喜ばれます。未だ、数が少なく、優秀品種も多くないので入手が楽ではありません。最近は黄色種が登場してきています。

3,パービフォリア

 小さな葉をつけた中間種です。レギーネとジャンセアの良さを合せ持った種で、これから多くなるのが期待されています。扱いやすく、なかなか面白い種です。

 3種とも個性が違いますから、それぞれ、置き方、使い方に工夫を加えればよいでしょう。

 ストレリチアは変化のある種が多いので、どんな選び方をしたかにその人の個性が現れます。従って、表れ方は千差万別で、ここに妙味があるのです。