ジャンセアも、パービフォリアも、未だ、一部の人にしかなじみがありません。それは、誕生してからの日が浅く、なじむだけの時間がなかったからではないでしょうか。レギーネは、既に数百万年以上の歴史がありますから古強者といってもよいでしょう。だから、馴染みやすいのです。ところが、ジャンセアやパービフォリアは誕生してから、まだ、せいぜい数十万年程度なのではないでしょうか。進化の歴史では、この程度では、まだ、若者なのです。だから、なかなか、なじんでもらえないのです。
植物学上の分類では、つい、この間までは、ジャンセアはパービフォリアの一部とされていました。現在では、パービフォリアは中間種として消えてジャンセアだけが残っていますが、私は、この両種は一つで分かちがたいのではないかと思っています。ジャンセアの交配をすると、相当な割合でパービフォリアが生まれてくるからです。これでは区別するわけにはいきません。
植物を相手にするには、その歴史を知ることで理解が深まります。
