私たちは「新、旧」「裏、表」「昔、未来」他、あらゆることに新、旧、両面の好みを持っています。人によって傾きの差はありますが、そう極端に表わすことは少ないようです。ストレリチアと付き合うには、相手がどんな性格なのかを知った方が有利です。植物にも色々あります。自分の生まれ育った環境条件とそっくり同じでなければ、決して生きようとはしない植物は古いことにこだわり、新しい環境は拒絶します。これに対し、少々、条件が変っても何とか適応してしまう、新しもの好きの植物もあります。ストレリチアはこちらの方です。
これは、どちらが、良い、悪いの問題ではなく、生き方の違いでしょう。好みに合わせて生きてゆけば良いでしょうが、新しい境地を開拓して発展するには、新しもの好きのほうが断然、有利です。
ストレリチアの基本的な生きは方はともかく、受けてきた遺伝には大きな広がりがあります。原種は元々の基本を受け継ぎ、新品種は新しい分野に分け入っています。保守的な人は、昔から慣れ、親しんだものを求めますが、ネオフィリック（新しもの好き）はチャレンジを好み、進んで新しいもの、違うものを求めます。
どちらかの方向に偏る人も居れば、私のように立場上、全方位の人も居ます。楽しみ方、いろいろでいいではないでしょうか。
