同じストレリチアでも葉のあるレギーネと葉のないジャンセアでは、これでも同じストレリチアなのかと思うくらい違います。私は長い間のレギーネ相手の時代から、途中でジャンセアも加わって現在に至っています。その間、徐々に高齢化が進行し、面倒なことは避けたくなると、何時の間にか、ストレリチアといえばジャンセアに傾くほどに好みが変ってきています。それなのに世の人々は、なかなかジャンセアに振り向かず、ストレリチアといえばレギーネだけに目を向けるのを不思議に思っているのです。
私はストレリチアに対する時、レギーネとジャンセアでは気分が違うのです。レギーネの置き場を過ぎてジャンセアの所へ来ると、気が楽になり、ホッとした気分になります。原因はわかっています。葉がないからなのです。葉とは、それほど気を使わせるものなのです。傷つきやすいですから、強風から守ってやらなければなりません。病害虫の被害も受けやすいですから観察も必要ですし、日光にも十分当る場所へ置かなくてはなりません。ジャンセアなら、葉がないのですから、そんなことは全然、気になりません。育ち具合を確認して楽しめば良いのです。これで何ら異常は生じません。
こんな楽なストレリチアもあるのです。それでも、多少はレギーネには劣る点もあります。
育ちが遅かったり、花が小さく、本数が少なかったりしますが、初めから、そんなものだと思っていますから何ら気になりません。
固く丈夫にしまった植物体は安心感を与えてくれて、気楽に付き合えるのです。私は「究極のストレリチアはジャンセア」だと思っています。
