ストレリチア秘話No.916 頑な不変な素朴なストレリチアから遺伝による改変へ

 これは、ストレリチアの歴史の中での大転換点なのです。これが理解出来ているか、どうかが、その人のストレリチアついての認識レベルの上下を決定します。実は現代では常識になっているのですが、それなのに、まだ乗り遅れている人が大勢いるからです。今更、こんなことは論評したくないのですが、現更をみると、そうもいえないので、仕方なく取り上げます。

 ストレリチアの形質の殆どは遺伝子の中に組み込まれています。

 「鳴かぬなら、鳴かせて見せようホトトギス、咲かせて見せようストレリチア」これは「お笑いぐさ」です。こんな言い分を聞いてくれる遺伝子などいるはずがないのに、今でも、こんな人が少なくないのです。ストレリチアの花を咲かせたかったら、花立ち良好な株を手に入れる以外に方法はないのです。

 ところが昔は自然のままのストレリチアばかりで、思うようには動いてくれず、困っていたのですが、近頃は人工交配によって改良され、随分、能が向上してきています。つまり、遺伝上の改変がされているのです。「ホトトギス」などと叫ばなくても、思うように表現してくれるのです。

 ストレリチアは遺伝の指図で動くのであって、栽培者の意志を考慮などしてくれません。

 「それなのに?」と不思議でならないのです。植物と人間を混同して、お祈りすれば聞いてくれると素朴に言じた時代もあったでしょうが、今でも、となると首を捻ります。