ストレリチア秘話No.920 ストレリチアと大気中の湿度の影響「周囲の水はけが決め手」

 日本の夏の大気の特徴は高い湿度です。暑さの点では、どの国だって同じようなものです。

 酷い暑さの国だって数多くあります。35°Cを越えると猛暑だと騒ぐのは大げさなくらいです。でも、困るのは湿度の高いことなのです。高温だけだったら、大したことはありませんが、湿度が加わる蒸し暑さが困ります。このために日本の夏の暑さは大変なのです。

 この高い湿度がストレリチアに影響を与えないはずはありません。自生地の南アフリカの夏は、我が国より暑い日が少なくありませんが、大気は乾いていて、しのぎやすいのです。

 ストレリチアも、それに慣れているのは当然でしょう。従って、日本の夏の高い湿度が悪い影響を及ぼしても当然といえます。

 生育には高温、多湿は好適です。乾いた空気の地域での固く、締まった姿に比べて、やや、柔らかいながらも、豊かな感じは好もしい、とさえいえるでしょう。ところが、その環境が被害を与える病原菌には最適なのです。つまり、うっかりすると、ストレリチアが残ってしまう現象が起きやすくなってしまいます。

この菌は世界中、どこにも居ますから、除去するなど出来るはずがありません。それでも何時でも繁殖するわけではなく、高温、多湿が続いたときだけなのです。対策は、ただ一つ、「周囲の環境の水はけを良くする」

だけなのです。私達は空中の湿度を下げることなど出来ません。地上部の余分な水を除去することなら楽に出来るのです。ストレリチアに必要な水以外、周囲の水は、すべて排除しなければなりません。そここそが徴菌の住処なのですから。

「水はけの良さ」こそ、ストレリチアが日本の夏を快適に過ごす道です。