ストレリチア秘話No.927 ストレリチアは環境に適応するというよりは生まれ変わるのです

 春、地植えから掘り上げて鉢植えにした株が、ようやく新芽を伸ばし始めています。元の古い葉は垂れてきて役目を果たし終えようとしているところです。

「ストレリチアは新しい環境に適応する」

 とはいうものの、古くからの葉は新しい芽が育つまでの繋ぎの役割で、決して生き残って適応するわけではありません。適応するのは、新しい環境の中で育った新芽なのです。つまり、入れ替わり、新生するのです。

 この様子を見ていると、ストレリチアは植え替えの変化を望んではいないようにすら思えてきます。植え替えられて環境が変る度に新生する、といってもよいくらいです。この、たくましい生命力が何百年も生きる秘訣なのでしょう。

 地堀品は、1年目は新芽が2、3本出たぐらいで終わり、2年目にようやく本来の姿に戻ります。ストレリチアの養成は2年がかりなのです。新しく買い入れたストレリチアの葉も葉柄も、それは前に住んでいた時のもので、新居の環境になじむのは2年後のことなのです。