ストレリチア ジャンセアの新品種「ジャンセアゴールド」はジャンセアとして初めての黄色種ですが、今までのストレリチアにない特別な形質を備えています。その一つに生育の速さがあります。春は花が終わりに近づくと同時に新芽の生長が始まります。
その時から、この品種の特徴が現れ出るのです。ストレリチアの生長は柄の根元の生長部分の細胞分裂から始まります。ところが、この品種は育ちが早いために緑色の葉緑体の生産が間に合わず、緑色にならないで、黄金色(黄)のまま、次々に伸び上がってしまうのです。一週間もすれば葉緑体の生産も間に合ってきますが、その頃は、すでに次の生長が始まっていますから、いつのなっても黄色の部分が残っているように見えます。これが初秋まで続くのです。葉緑体の生長が遅いのはストレリチアとしては当然であるのに、この新品種は、そのペースを越えて育ってしまうのです。
夏は、いつになっても柄の根の黄金色が消えないので、日本古来の「竹取物語」にあやかることにしました。これは、その冒頭の一節です
「そのの中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしかりて、寄りて見るに、筒の中、光りたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いと美しゅうていたり。」
竹の根の中に黄金色に輝いていたのはかぐや姫でした。今までストレリチアの欠点は生長が遅いことにありましたが、この品種の登場で、この問題は少しでも解消されるでしょうか。不満を抱えていた人たちは、ホッとするかも知れません。それでなくても、花が終わった後、半年も楽しませてくれるのですから。これは今までになかったことです。未だ、確定していないのは、交配種全体を指すか、或いは特別品種だけに限定するかです。
