ストレリチア秘話No.968 信頼度は抜群のストレリチア

 趣味の対象として植物を選ぶのは深刻な問題に遭遇します。中には、最初は気にも止めず、後になって気づくこともありますが、とにかく重大なのです。何しろ、一生付き合う相手を選ぼうとするのですから。この場合。「種」のことであって、品種にまでは立ち入りません。例えてみれば結婚問題に似ているといえるかもしれません。

 安い、大量生産の草花なら、何の問題もありませんが、高価な趣味品の場合は、間違えると大きな損害を受けることになります。しかも、初めの内は分らず、後になって判明するので介なのです。

 選択には、その人の好みが表われるのですから、それを、どうこういう心算はありません。

 私が強調したいのは科学上の問題です。こればかりは気分の違いに関係なく襲ってきます。

 現代の人類では処理できないことが多くありますが、植物関係者の悩みに「ウィルス病」があります。ウイルスを薄める「ウイルス フリー」まではやれても、後からの侵入は防げず、殺菌も出来ません。つまり、お手上げなのです。

 それが困ったことに植物によって抵抗力に差があるのです。苦労して求めた高価な植物が、この被害の該当者だったら目も当てられません。昔、一世を風靡した植物だったのに、いつの間にか消えてしまった例が少なくないのです。私はウイルスの影響と見ています。人と植物との間は簡単ではなく、多くの条件が関わってきます。でも、その中の生理上の部分は科学的な処理に頼るしかないのです。

 この点、ストレリチアはウイルスに対してビクともしません。理由はわたしにも解りませんけれども。町を歩いていると、時々、放置されても生きているストレリチアに出会うことがあります。困った事だと思う同時に、その強かな生命力に敬意もらわなくては覚えます。

 これほど強い植物なら、全力を掛ければ、尚更、応えてくれることでしょう。ウィルスに強いストレリチアを選んだ人の幸運は間違いないと思っています。