西行法師にいわれるまでもなく、ストレリチアには満開のシーズンがありません。年間10ヶ月に亘って分散、開花がストレリチアの特徴なのですから。満開の開花で賑わいを見せる花は多いのですが、中には、そんなパフォーマンスを見せることなく、年間、いつでも花を見せる地味な植物もあります。ストレリチアも、その一つですが、案外、これが人気を引き立てない原因になっているのかも知れません。
でも、私は欠点だとは思っていません。却って、いつでも花を見られるのは長所ではないかと思っているのです。大勢の花見客を喜ばせるのではなく、本当に見たい人だけに懐を開く味わい深さこそが価値のわかる人向けなのではないでしょうか。
とはいってみても、一株が10ヶ月も花があるわけではなく、全体を集計した限りの結果であることが難点です。こうなってくると、ストレリチアの良さを味わうには何様も持たなけければならなくなってしまいます。それも悪いことではありません。一鉢しか持っていないのでは、ストレリチアを知ったとはいえないでしょうから。
