ストレリチア秘話No.995 ストレリチア改革の難しさ

 私のような高齢者が驚くのは一年草の草花の目を見張るような進歩です。近頃は、数十年前には考えられなかったような美しく改良された苗が植えられています。昔は苗の養成も容易ではなかったのに、今では簡単に栽培されているのです。丈夫で育てやすくもなっているようです。それに引き換え、私が相手をするストレリチアは、どれだけ進歩したのでしょうか。確かに新しい品種は出てきています。でも、それは一部の特殊な人の間だけに限られ、普通に目にするのは何十年も前からの古い系統が大部分です。この一年草との違いは大変なものといってよいでしょう。

 この差は、先ず、植物としての生育の違いにあります。一年草は、気に入らなければ来年は換えればよいのですが、ストレリチアのような永年作物は何百年でも生きますから、人が手を加えない限り生き残ります。優れた性能に改良するにも、年数の差が大きな問題となります。その上に、それに関わる人がいるか、いないかが決定的な原因です。

 この世の中の変化は、人が、どれだけ手を加えたかで決まります。ストレリチアの世界は残念ながら、というしかありません。だからといって嘆いてはいられません。そろそろ、期待を掛けてもいいような段階に差し掛かっているように感じています。