ストレリチアは私達に「癒やし」どころか、もっと積極的に「元気」をもたらしてくれる植物だと思っています。ストレリチアを相手にしていると、東アジアの温和な気候の中で育った私達に、
「何を、そんな事ぐらいでオタオタするなんて!私は、もっと厳しい環境を潜り抜けて来たのよ」
と励まされる感じがするのです。しかも、その感じが他の乾燥地帯出身の植物とは違うのです。体はカチカチに硬い姿でも、それは表面であって、実は隠れた部分も持っています。
その一つが水に対してです。表面上は自生地の雨量500ミリに対応していますが、実際には1000㎜、1500㎜もある方が好きなんです。私は、これを実感させられたことがあります。
一時期、私は自分が改良したオレンジプリンスを沖縄へ送っていました。今でも沖縄産ストレリチアの品質が高いのは、この品種だからなのです。小さな実生苗を送るのです。
驚くのは、その生育の速さでした。植え付けて2年もすると開花が始まるのです。聞いたところでは1年で開花したのもあるそうです。こんなことは本土では起きることはありません。原因は長続きする高温、多湿です。高温だけではなく、多湿が大きな影響をあたえるのです。ストレリチアの対応の奥深さが、もろに出たのです。
でも、これには危険が伴いました。その後、立ち枯れ病が大発生して生産量が半減してしまったのです。この状況を判断するのに気をつけなければならないことがあります。台風による高温多湿にはストレリチアは耐えられるのですが、病原菌までが発生したので、その被害を受けてしまったことです。
ストレリチア、そのものは耐えてくれても、周囲が影響を受けてしまいますから、やはり、無理はさせないほうが安全ということです。環境の影響はストレリチアだけで無く、全体が受けますから、思わぬことが起きてしまうのです。
