ストレリチア秘話No.1098 植物の盛衰は関わる人の活躍が鍵となります

 18,19世紀、植物全盛の時代を支えたのはプラントハンター達でした。彼らが命をかけて採取した植物がヨーロッパへ運ばれて熱狂的な歓迎を受けたのです。現在では想像もつかない高価な値段で取引きされたようです。現地の山の中では無料に近いこともあったでしょうが、探索や港までの輸送は命がけでした.植物商人から買い取ったことも多かったようですが、ヨーロッパまでの船の輸送が困難を極め、始めの頃は無事に到着したのは少なかったらしいのです、何しろ航海では貴重な水を使うので船員達からは恨まれ、潮風や赤道通過の炎熱にも耐えなければなりません。それだけに無事に到着した品は、待ち構えていた貴族や大商人が驚く程の高値で買い取ったと伝えられています。命をかけてまでの冒険が実を結んだわけですが、それでも全体の一部に過ぎなかったようです、これは、もう、その植物の価値基準を遙かに越えてしまっています。採集する側も、受け取る方も、この付加価値に翻弄されてしまったのです。現代の現実派が嘆くのは、実質の最低定価格だけで、+αが丸っきりないことにあります。これは、余りにも大きな違いです。

 私が思うには正常な経済活動は、このような両極端ではなく、程ほどの付加価値が必要だということです。私はストレリチアの実務に関わっていますから評論だけですませるわけにはいきません。何とか方法を見つけたいのです。それには、この「秘話」で知恵を探っていきたいと考えています。

 ストレリチアの実質だけで勝負をしようとする姿勢では、どうにもならないのは、味も素つ気もない状態に陥ってしまうからです。付加価値をつけるとは、豊かな味付けをすることです。それには、今までより、もっと質の高い花でなければなりません。これこそが重要なポイントの一つなのです。それを、これからも追求していきたいと思っています。