ストレリチア秘話No.1122 ストレリチアは変化がないなんてどこの話?という圃場もあります

 それは私の栽培場です。真夏以外、花はいつでもあります。咲きかけた蕾もあれば、顔を出したばかりのものも無数にあります。名花が貴重だなんて、ここへくればごろごろしています。堂々とした大株もあれば、やっと咲き出した初花の集団もあります。花色はオレンジでも黄色でも。高性も矮性も選り取りです。門外不出の名品があるかと思えば、近くには、もうじき捨てられる運命の哀れな株さえあります。将来を担う実生苗は大小合せると大変な数が並んでいます。それでも持主は満足でないらしく、次々に加えようとしているのです。

 ストレリチアは、1年に僅かしか変化しません。それでは私は満足できないのです。私はストレリチアが専門で、毎日、朝から晩まで顔を付き合わせているのですから、変化がないとやってられないのです。そこでストレリチアに関するかぎり、あらゆるものを揃えて盛り立てようとするのです。でも、規準が厳格ですから貴重で有用なもの以外は認めません。

 こんな事情ですから、普通の栽培場と雰囲気が違うのです。でも、本人にすれば、まだまだ満足できません。何しろ、毎日、目を見張るような変化が起きることを待っているのですから。でも、そんなことは、普通ではストレリチアに望むのは要求過多なこととわかっているのですが止められません。