ストレリチア秘話No.1125 植物社会の中で生きているストレリチア

 私たちは、つい、今までの常識で物事を判断してしまいます。大抵はそれで事足りるのですが、時には新しい知見によって目が開かれることもあります。植物でも「植物社会学」という耳慣れない分野があって、「えーっ、そんなことがあるんですか」と今までにない見方を教えられることもあります。

 「秘話 1118」で取り上げました別荘風庭園の出来のよくないストレリチアの解説をしましたが、あの時は「ストレリチアは孤立を好む」のだからですませましたが、姿も悪い原因を他の植物と一緒に植えられたからだとだけの説明に終わりました。でも、もう一歩踏みこんで原因は植物社会の掟に邪魔されていたと見たらどうでしょう。ストレリチアが孤立を好むのは邪魔されるのを嫌うからではないでしょうか。邪魔者がいない孤立した場所なら思うように振る舞えたのです。植物同士の干渉もあり得るのが植物社会学の見解なのです。

 私たちは栽培上、困る事が起きてもストレリチアだけの問題にしがちなのですが、他からの影響の場合もあるのではないかということなのです。