ストレリチア秘話No.1128 ストレリチアの開花に至るまで

 ストレリチア栽培では開花するか、しないかが大きな問題です。基本的には花立ちは遺伝が大きく関わり、栄養状態の充実は、それを補うだけですが、ここでは全体の状況をみてみましょう。

 軒下のジャンセア置き場では極矮性種が、やっと花芽を伸ばしてきました。体が小さいので、釣り合いの取れないほどの大きさに見えます。よくまあ、これだけの養分を作ったものだと感心するほどです。植物の生長は準備、養成の期間と開花、結実の完成期間とがあります。一年草は短期間に進行しますが、ストレリチアのような多年草は、それぞれに長い期間がかかります。矮性種は、この準備、養成期間が特に長いのです。体に比較して花が大きく、消耗が欲しいからです。開花で養分を使い果たせば補充するのに数年もかかってしまいます。

普通の品種でも準備期間中は、必死ですから、花を咲かせてなどしていられません。花は準備が完了した完成期にならないと出せないのです。充実期は消耗の時代でもありますから。

このように期間によって果たす役割が決まっていますから、それを無視して別な要求をしても無駄なことです。