まだ10月下旬なのにマルーラの苗が紅葉(黄葉)を始めたので驚いています。マルーラには木、そのものに関心があるだけでなく、ストレリチアと比較できるので注目しているのです。
自生地は南アフリカ北部の砂漠地帯ですが、気候条件がストレリチアの自生地に似ているからです。でも砂漠ですから夜の低温は海岸地帯よりは少し厳しいのではないかと思われます。以前、「秘話」で水の要求度でとりあげましたが、今回は寒さについてです。
昨年からの続きですから2年目です。冬、落葉して裸になっても春、新芽が出てきたのが
3本と今年の実生苗とが育っています。いくら寒さに敏感だからとはいえ、10月末で早くも黄葉してしまうのでは熱帯植物顔負けです。ストレリチアは、こんなまだ成長期の終わり程度なのです。前回では、苗は乾燥地帯では育つには異常に雨が多い年でなければ育つことが出来ないのだろうと予測しましたが、今回は、水だけでなく適温まで望んでいるのではないかと思われるのです。勿論。成株は砂漠の厳しい気候に耐えていますから苗だけの話です。これは私の予想ですが、マルーラは、元々は温暖、湿潤な地域に生きていたのだが、地球環境の激変のために移住を余儀なくされてしまったのではないかと思われるのです。
葉が薄いことや全体が乾燥地の植物らしくないのです。ストレリチアも移住してきたのですが、マルーラの方が隔たりが大きかったのではないでしょうか。苗は、ご先祖の経験を再現させられているのです。しかし、現在の自生地では、それが簡単には出来ないのです。それで、マルーラがいくら貴重な植物であっても人工栽培が出来ず、野生だけに頼っている理由だろうと思います。ストレリチアやマルーラをみていると、植物もいきてゆくのは大変なんだなぁ、と思わずにいられません。
ここまでの知見が伝われば人工栽培は不可能で無くなりますが、僻地では、そう簡単には進まないだろうとみています。
