ストレリチア秘話No.1141 ストレリチアの花色の進化

 ストレリチアは頑固で、交配によっても、なかなか変化してくれません。花弁(萼片)はオレンジと黄色だけで白も赤も拒絶して見込みがないのです。たった1カ所、だけは変化してくれるので、交配は、ここに集申します。

 植物の長い歴史によりますと、この地上に初めて出現した頃は、まだ。虫も、鳥もいなかったので、おびき寄せる必要が無いために白いだけの地味な色だけだったらしいのです。白い、といっても実態は薄い黄色ですから、色素はフラボンやカロテンだけだったでしょう。

 やがて虫や鳥が現われると交配を手伝ってもらうためにおびき寄せる必要が生まれれて花色も華やかになってきたのです。

 そこで赤や青を表わす色素、アントシアニンが登場してきました。古くからの原種に地味な色が多いのは、昔の、ご先祖のスタイルをまだ残しているからではないでしょうか。ストレリチアも新しい品種ほど苞の色が紫紅色になってきています。言葉は良くないのですが赤みの少ないのは昔っぽい印象なのです。アントシアニンは後から出てきた色素ですから、新しい品種ほど濃く、鮮やかなのです。

 これが現状なのですが。これから先、どのような色になってゆくのでしょうか。輝きが強くなるだろうとは、既に親株が出来ていますから見当は付くのですが、色彩の変化までは手が回りません。

*自生地の頃のストレリチアの進化はサンバードが目当てだったでしょうが、現代の交配は人間の好みが対象です。