夏はストレリチアの成長期です。毎日、大きく育っているはずなのですが、私には不満なのです。春、地植えから掘り上げて鉢植えにしたものの、古い葉はしおれたままで、一向に新芽と入れ変ってくれません。実生苗も育ってはいるのですが、その早さはのんびりしたものです。一方、開花大株の方は大きくなったものの、植え替えは来年回しで、ここの所、仕事もなく、暇をもて余しています。
これがストレリチア栽培の現状なのです。では、これを不満に思っているか、といえば、そうではありません。こんなことの連続が現在の状況をもたらしてくれたことを鉢植えストレリチアも分っているのです。やるべきことはさっさと片づけているからこそ、後の経過をやきもき出来るのです。
ところが私のところへやってくるお客さんの中には、全然違うタイプの人物がいます。その場で決定することが出来ず、「考えてきます」と帰り、翌年、思いだしたかのようにやってくるのです。1年前に始めていたら、今頃は相当に育っていたはずなのに、と思うのは私の方で、本人ではありません。
ストレリチアは生育に長い時間がかかるから、ゆっくりやればよいか、といえば逆なのです。必要なことは、さっさと片づけなければならないのです。待たされる長い時間が待っているのですから。のんびりしている人ほど余計な時間をかけることになってしまいます。

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