ストレリチア秘話No.896 真夏のストレリチア栽培

 梅雨が明けました。毎日、35°Cの高温が続いて、ストレリチアも育ちが緩やかになり、水やりだけが作業の中心です。暑い日中は仕事にならず、朝と夕方しか出番がありません。ストレリチアの生育も発芽してきた苗の育ちを見て回るぐらいです。

 毎日、見ていると、呆れるほど育ちが遅いのです。1日当たり1mmから2mmですから、じれったいほどですが、数が多いので、何とか観察に絶えられるので、こんな面白味のない仕事しかないのです。幼苗は力がありませんから、それがやっとなのです。育ちが遅いからといって、肥料をやるわけにはいきません。やったとたんに障害を起こし、葉が黒く、死んでしまいます。本葉が出て、丈夫な姿になるまでは、そっと見守るしかないのです。ストレリチアは単子葉植物ですから、最初に顔をだすのは子葉で、弱々しい葉が1枚だけです。次に出てくる本葉から2枚になります。

 ストレリチアは丈夫で手荒い扱いにも耐えますが、それは1人前の成株のことであって、発芽したばかりの幼苗は弱々しくて細心の注意が必要なのです。